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鑑定理論(演習)勉強法


電卓使うスポーツです。A4で20枚弱も資料があり、計算も多いため、時間との戦いになります。

そのため、どの資料がどこにあるかを大まかに把握してないと、知識がいくらあってもまるで太刀打ちできません。
市販の本や模試などである程度の経験を積んでおかないと、この科目だけで不合格になるほどの差をつけられてしまいます。(経験談)


お勧めテキスト

不動産鑑定士演習問題練習帳 入門編(テキスト+問題集)


演習問題練習帳(入門編)は、解説や解き方の説明、解答のポイントなど非常によくできた本で、この1冊で十分と言えます。なお、鍛錬編はいりません、時間の無駄です。

演習は、時間配分や資料の構成が独特なので、予備校の模試は非常に有効だと思います。(受けたことはないですが、本番を疑似体験すること自体が非常に有効です。)


あと、電卓は検算機能があり「000」キーがあるものを使うことをお勧めします。例えば↓など。
シャープ チェック&コレクト電卓12桁(ナイスサイズ) EL-N862X
(検算機能は、計算のために入力した数値を見て取れる機能で、再度入力しなおすことなくチェックができます。また、よく起こるケアレスミスである「桁間違い」は「000」キーで減らすことができます。) 


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この科目は、慣れてしまえば単調作業で簿記のようなものです。
覚えるべき知識も全5科目の中で最も少ないため、やればやるほど点があがりやすい科目です。

計算と処理がほとんど、採点ポイントは明確、書き方に迷う部分は少なく、スピードさえ身につければ8割以上の得点も安定して出せるようになると思います。

そのため、他の受験生と差をつける科目がない場合や、苦手科目がある場合他の科目の点が伸び悩んでいる場合などは、集中してやりこむ価値はあります。

逆に、他の受験生が重点的に対策している可能性が高いため、差をつけられない得点水準も高いということを認識しておきましょう。(6割確保は合格ラインではなく、最低限という目安。)

なお、管理人は、簡単といわれた2009年の演習で、時間が足らず収益価格の総収益の算定まで≒5割程度の得点でした。得点比率は他の教養科目と同じなので、絶対に完璧にすべきというわけはなく、他の科目との兼ね合いで、どれだけ学習するかを決めましょう。

資料のまとめ方

ホチキスの持込が可能で、スタートと同時に皆さんパチパチやっていてビビります。(本当にビビりました。)
終了後の記憶からは、恐らく本のように閉じているのではないかと思うのですが、数分使って、やっとペラペラめくれる状態にする程度なので、そこまで効果が上がってないのでは?とも思います。

個人的には、問題用紙を大きく以下の3つに分けて、左上だけをパチっと止めて、ペラペラと縦にめくるので十分でした。(時間が足りなかったのは、単に処理速度が遅かったためで資料探しの速度のせいではありません。)

① 問題文+指示事項
② ①と③以外の部分(地域要因や対象不動産の確定のための資料など)
③ 事例資料

③を常に開いて計算しつつ、①と②を確認しながら解答しました。
効果的な方法を予備校で教えてもらえる場合は、それを活用すべきだと思いますが、色々と模試で試してみて、自分に合った最も時間が確保できるやりやすい方法を探すのが良いと思います。

独学の場合は、まわりのやり方がわからずビックリしますが、大雑把にまとめたもので大丈夫なので、あまり気にしすぎる必要はありません。

なお、普段の学習のときから、本を印刷して実際に手でめくって処理しておくことが重要です。

その他のポイント

試験に必要なポイントは、おすすめのテキストですべてカバーされていると思います。ここでは、それ以外で個人的に気付いたポイントを記載します。

対象不動産の確定が問題として出たら、おそらく得点配分は低いので、あまりこだわらず必要事項を記載して(資料から書き写して)さっさと次に行く方が効率的だと思います。

あと、計算や問題文を詳しく読む前に、取引事例を見渡し、地域要因の格差や類型の違い、補正できない事情などで削れるものを削る作業を先にすると、どの類型の出題でも先の作業のイメージがわきやすく、流れに乗りやすい気がします。(簡単な作業なので、心理的に落ち着きます。)

時点修正の計算は、細かく行うと面倒ですが、勉強する際に、例えば86が87に1つずれたら、大体0.●●ずつ変化するというのを覚えておくと、あとは足し算・掛け算で出せるので効率的です。多少数値が違っても大きくはズレないので、時間の関係で、大雑把な価格を出しておきたいとき(最低限の部分点の確保)や、先にある問題の文章や数式を先に記載して点を確保しておきたいとき(わかる問題の優先)などは、とりあえず仮の数値を入れて先に進むというのも一つの戦略です。(その結果多少ズレたとしても、四捨五入や調整を行うため影響は限定的です。)

全体を通して時間が厳しいため、ミスをしないよう心がけながら、細かい部分であまり立止まらず後ろまで得点範囲を伸ばす方が、合計では得点が伸びるのではないかと思います。

電卓の操作について

おすすめテキストに関し、「解き方以外の部分、電卓の操作や特殊機能(数値の保存)についても覚えて活用すべきか?」という趣旨の質問をいただきました。(ご連絡ありがとうございました。)

答えは「余裕があればやってみる、なければあえてやる必要はない」だと思います。少なくとも優先すべきことではありません。テキストでは前の方に書いてありますが、先に読む必要はないと思います。実際、私は検算以外の機能を使ったことがありません。(慣れない操作をするわりに、そこまで時間が増えるとも思えなかったからです。使える人はぜひ活用すべきだとは思いますが。)

演習では、まずは資料の記載順序や解答の流れを把握するのを優先し、得意科目として高得点を目指すのなら、処理速度の向上のためのひとつの手法として、必要に応じて電卓の特殊機能を覚えるべきだと思います。

これは、いくら電卓を使いこなせようが「電卓の処理速度が上がれば得点があがる」という状態にそもそもなっていなければ意味がないからです。その状態になることが最優先であり、また、その状態になっておけば処理速度が多少遅くても合格点には届きます。(ただし、新しい電卓操作を覚えることを負担に感じないようであれば、先に覚えてしまえば、解き方の学習と同時に操作にも慣れることができ効率化を図れるというメリットはありますので、まさに「余裕があれば」だと思います。)


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